遺品整理をしないで放置することで起きるデメリットとは
そのときに遺品整理の話になり、弟からは早めに行動に移した方がよいと言われたのですが、遺品整理をしないで放置しているとどのようなデメリットが生じる可能性があるのでしょうか?
遺品の中には金目のものはなく、私は長男ですが札幌に住んでいて仕事が忙しくて、何度も室蘭市に行っているような余裕はありません。デメリットがないならこのまま放置しておいていいのでは?と考えているのが正直なところです。
犯罪や災害に巻き込まれてしまうリスクもあります
遺品整理は、故人が使用していた物を処分するだけでなく、所有していた財産を分けたり、形見分けをしたりすることも含まれます。
もし故人が賃貸物件に住んでいた場合は、解約しない限り家賃を払い続けることになります。家賃以外にも、水道光熱費も解約しない限り基本料金がかかり続けます。
故人がクレジットカードを使用した場合も注意が必要です。新聞代などの定期購読や動画配信サービスなどのサブスク料金が発生し続けているような場合もあります。
持ち家の場合でも、放置していてよいということにはなりません。引き続きそこに誰かが住むならともかく、空き家にする場合はさまざまなリスクが生じる可能性があります。
知らないうちに誰かが空き家に住んでいたり、窃盗事件などが起きたりするのもよくあることです。
遺品整理されていない家にはそのまま住めてしまうので、ホームレスや犯罪者に利用される危険性が極めて高いと言えます。
遺品整理をして物がない状態ならよいですが、家電をそのまま置いておくと、コンセントと電源プラグ間に溜まった埃による発火が起きて火災のリスクも高まります。
また、家が古くて十分な管理がなされていないと住環境がみるみる悪化して、家屋が倒壊するリスクもあります。庭の雑草が成長して、ご近所トラブルに発展するようなこともよく起きています。
さらに、古い空き家は自治体によって特定空き家に指定されることもあり、そうなると固定資産税が最大6倍にもなってしまいます。