遺品整理で形見分けをするときに起きやすいトラブルとは
母は10年以上前に他界していて、それから再婚話が出たこともあり、彼女もいたという話を聞いたこともありましたが、結局再婚には至りませんでした。
私には兄弟が3人いて、相続人は私を合わせて4人だけですが、父は7人兄弟で親戚も多く、趣味の多い人で洋服も好きだったので、生前死んだら親戚みんなで話し合ってか自分が使っていたものを分けて欲しいとよく話していました。
葬儀のときも、お酒が入ると喪主の私に叔父さんたちから欲しい形見のリクエストがあり、そのときは収集が付かなくなったので、四十九日に家に集まって形見分けしよういということでその場をまとめました。
その四十九日が近づいてきて、叔父さんたちからも形見分けについて電話がきているのですが、妻に言われて下手に高価なものをあげてしまうと後からいろいろ面倒なことになるから気をつけた方がよいと言われました。
形見分けをする際に起きやすいトラブルにはどのようなことがあるかを教えてください。
脱税で刑事罰を受けることもあるので注意しましょう
特に骨董品やコレクション品などの価値が分かりにくい物に関しては、一見では希少性が分からず後で高価なものだと判明して、親族間で相続トラブルに発展してしまうケースが多いです。
高額な遺品を相続人でない人が形見分けしてもらって、贈与税の申告を忘れてトラブルになることも少なくありません。相続人でも相続税の申告を忘れてしまうことも珍しくありません。
意図的ではないとしても、脱税として刑事罰を受けてしまう場合もあるので、遺品の価値が分からないなら、税理士などの専門家にもきちんと相談してから形見分けを行ってください。
四十九日に親族が集まって形見分けをするケースは多いですが、故人と親しくしていたなどと言って知らない人が紛れ込んでいて遺品を持ち逃げされるようなトラブルに起きています。そのため、親戚以外に遺品を譲渡することはできる限り避けた方がよいと思います。
遺品の中には軍刀や猟銃などがあることも多いですが、銃砲刀剣類を無許可で所持することは禁止されているので、この点にも注意しましょう。